【徹底比較】木造vsコンクリート 火災に強いのはどっち? 一条工務店とヘーベルハウスで検証
こんにちは、賢く生きる凡人サラリーマン サボテンです。
今日も注文住宅のノウハウを一施主目線でお伝えして参ります!
注文住宅を建てるときの悩みの一つ。
結局、木造とコンクリートはどっちがいいの?
この記事ではそんな悩みを解決していきます。
大前提として各項目で強みは異なります。
そこで、最も気になる項目の1つであろう火災について、結論からお伝えすると、
木造とコンクリートは、ほぼ互角です。
ただし、
なぜ互角なのか、何が違うのか
これを知らないと判断を間違いかねません。
そうならないために、
この記事では、私が実際に静岡まで足を運んで一条工務店の体験施設を訪れ、ヘーベルハウスのモデルハウスでも火災実験を確認した実体験と、各メーカーの公式データを合わせてお伝えします。
(正直、超大変でしたよ…笑)
読み終えた頃には、「あなたが選択すべき構造はどちらか」自信を持って判断できるようになるはずです。
ぜひ、私の体験をあなたのモノにしていってください!
前提|火災に強いとはどういうこと?
私は全く知らなかった知識なのですが…
「火災に強い」という言葉。
実はふたつの意味があります。
ひとつは燃え広がらない・延焼しないという意味。
もうひとつは、燃えても倒壊しないという意味です。
この2つを分けて考えないと、正しい判断はできないため、最初に頭の片隅に置いた上で読み進めてくださいね!
木造の火災耐性|倒れない不屈の闘志
木造と聞いて素人ながらに思ってしまうのは、
「燃やすいんじゃね!?」
ってところだと思います。
私は正直、そう思っていました。
木は燃える。
この認識は正しいのですが、燃える=倒壊するとは違うのです。
火災のニュースでもみたことあるのではないでしょうか?
ほぼ全焼しているのに、真っ黒の骨組みだけ残った民家の映像を。
では、一緒に考えてみてください。
火事になった時に最優先すべきことはなんでしょうか?
お金や財産でも、スマホやPCでもありません。
1番は、命です。
そう、つまり骨組みが倒壊しないことは、命が助かる可能性の高さに関係するのです。
倒壊してしまえば、逃げ道がなくなったり、最悪の場合は下敷きになったりしてしまいます。
倒壊しないメカニズムは、表面が炭化することで、炭化層のバリアができ、内側の芯が守られることによるものです。
これが木造が倒れない不屈の闘志を持つ、耐火設計の考え方です。
この考え方に加えて一条工務店では、「ファイヤーストップ構造」と呼ばれる仕組みを採用しており、壁の内側で火の通り道を枠組材で塞ぐといった、燃え広がりの対策をしています。
これにより、一条工務店の木造住宅は「省令準耐火構造」に適合しているため、鉄骨造やコンクリート造と遜色ない耐火性能を持っていると認定されたことになります。
省令準耐火構造に適合することのメリットの一つとしては、火災保険が大幅に安くなることもあり、長い目で見るとコストパフォーマンスが良いでしょう。
実体験|木は燃えるからこそ強い!?
私は、静岡県にある一条工務店の体験施設まで足を運びました。
そこで見たのが、実際の材木に火炎放射器で炎を当てる実演です。
離れてみているだけなのに、とてつもない熱波が伝わって来る実演でしたが、
炎を当て続けても、木の表面が「じわじわ炭になっていく」だけ。
形は残る。倒れない。
これを目の当たりにしたとき、
「え、木ってこんなに強いの?」
と驚きました。
同じ施設で地震体験もできたのですが、そちらも圧巻でした。
(こちらの話はまた別の機会に…)。
この日の体験は「木は燃える=危険」という思い込みが崩れた衝撃的な体験でした。
あ、ちなみに交通費はメーカー側にご負担いただきました、ありがたい…。
コンクリの火災耐性|限界超える技術力
こちらは木と逆の強みです。
コンクリートは燃えない。
その認識は正しいです。
ただし、見落としてはいけない注意点があります。
一般的なコンクリートは変形する、という点です。
およそ500〜600度を目安に強度が大幅に下がってしまうのです。
一般的な建築火災は5〜10分で500度を超え、最盛期には1000度を超えるため、普通のコンクリートでは敵わず、倒壊してしまう恐れがあります。
その弱点を解消したコンクリート建材が、ヘーベルハウス(旭化成)の使っているALC(軽量気泡コンクリート)と呼ばれるものです。
これは1920年代にスウェーデンで生まれた歴史ある建材です。
このALCが使われた住宅は、築80年以上の現役のものが世界各国に存在しており、長年の信頼を得られています。
このALCをさらに日本向けに改良したものが、へーベスハウスが使っている旭化成のALCです。
建材の構造としては、内部に無数の気泡と細孔をもつ独自構造を採用しており、表面を60分間945℃で加熱し続けても、裏面温度は木材の発火危険温度を下回るという脅威の結果が出ています。
また、これらは公的な試験であり、国土交通大臣認可も下りていることも安心材料の一つですね。
高熱に弱いイメージのあるコンクリートですが、そのイメージを覆す出来事がありました。
それは1995年の阪神淡路大震災です。
ヘーベルハウスの方の説明によると、この地震では激しい揺れに耐えたのち、へーベルハウスの建物が防火壁の役割を果たしたため、延焼を抑えられたという事例が各所で報告されたのことでした。
こういった実例からも、ALCが高熱に弱いというコンクリートの弱点を克服していることが伺えます。
ちなみにの話|他に比較すべき項目とは
木造とコンクリートの住宅を比較するにあたり、考慮すべき項目は火災だけではありません。
ご参考までにおすすめの比較項目をご紹介します。
コスト
2010年代までは圧倒的にコンクリート建材の方が高価でした。
しかし、近年のウッドショック(木材の価格高騰)により、材料費の差は縮まっています。
また、大工さんの人材費も高騰しているので加工が多い施工も価格高騰の要因となり得ますので、合わせて注意しておきましょう。
入居後(遮音性、防蟻性、建材伸縮性)
ALCコンクリートは遮音性も高く防音室を作ること可能です。
また、シロアリの心配がない分防蟻性を気にする必要もありません。
そして気温変化による伸縮も小さく、壁紙へのダメージも最小限に収めることができます。
一方で断熱材の進化はあるとはいえ、冬場の冷たさには疑問が残ります。
その点、木造は自然の温もりを感じやすい素材のため、人が暮らす上での違和感は低減されるでしょう。
ちなみに、ハウスメーカーか工務店で悩んでいる方は、以下の記事をご参考にされてください!(本記事を読み終えたら…)
筆者の最終選択は?
ここまで色々と調査してきた私ですが、最終的には木造を選びました。
理由は大きく2つあります。
1つ目の理由は、自分の想定しているよりも木造は火災に強かったから。
正直、火炎放射の実験は驚きました。
倒壊しにくいことの強みに惹かれたわけです。
2つ目の理由は、シンプルに木の温もりが好きだから。
ここまで論理で語っておいてなんですが、やはり家には落ち着く空間を求めたいと感じました。
また、妻の祖父が林業をしていたことも大きいですね。
最後は感覚的なところも含まれていますが、感覚に左右されても問題ない範囲の性能差だと認識できたからこそ、判断できたことだと実感しています。
やはり、知らずに決めるより、把握した上で決めることが大切なんです。
また、ハウスメーカー選びは構造だけではなく、他要素も多く関わっており、判断が難しいと思います。
ご参考までにハウスメーカー選びの方法を整理した記事を以下に紹介させていただきますので、気になる場合はこちらもご一読いただければと思います!
最後に
今回の記事はボリュームが大きかったと思いますので、整理しておきましょう。
| 比較項目 | 木造 | コンクリート |
|---|---|---|
| 火災への強み | 倒壊しにくい(芯が残る) | 燃え広がらない(不燃材料) |
| 耐火の仕組み | 炭化層バリア + ファイヤーストップ | ALC(軽量気泡コンクリート) |
| コスト面 | 上昇傾向(ウッドショック等) | 高めだが木造との価格差は縮小中 |
| 主なメリット | 木の温もり・調湿性 | 遮音性・防蟻性が高い |
上の表で整理しましたが、火災への強さという観点では、現代の技術を持ったメーカーが作る木造住宅とALC系コンクリート住宅に、決定的な差はありません。
♦︎高温という弱点を克服した、燃え始めを抑えるコンクリート構造。
♦︎燃え広がりを抑える設計で対処しながら、倒壊しない強さを持つ木造。
どの場面でどのような耐火性能を持ちたいか、で違いが出ています。
大切なのは、どのメーカーがどんな思想で設計しているか、正しく理解すること。
そして、あなた自身がどの場面の対処を最優先にしたいか、を考えることです。
また、火災リスクだけに限らず、コスト、住み心地、メンテナンス性、そして「この人と家を作りたいか」という担当者との相性まで含めて、あなたらしい家づくりの判断材料にしてもらえれば嬉しいです。
あなたや共に暮らすご家族が、末長く安心して暮らせる家に出会えることを心から願っています。
それではまた、別の記事でお会いしましょう!
サボッ
***お知らせ***
本記事は実体験を基にした一施主としての経験談であるため、最新の法令や構造基準等につきましては、各専門家にご確認ください。

