今日も注文住宅のノウハウを一施主目線でお伝えして参ります!

一軒家をこれから建てようとしているあなた。

実家がマンションで一軒家のことをよく知らないあなた。

住宅メーカーなんて、センスの違いだけだと思っているあなた。

今、この記事を読んでもらえることで、苦しむ未来が1つ減るかもしれません。

「サラリーマンの小窓」へようこそ。
賢く生きる凡人サラリーマン サボテンです。

私自身、注文住宅を検討し始めるまで、シロアリのことなんて考えたこともありませんでしたが、本気で家づくりに取り組んだ結果、見逃しがちな仕様であることに気付いたのです。

結論から先にお伝えすると、

防蟻性は、メーカーごとに考え方が大きく違います。

基礎の打ち方、薬剤の種類と塗り方、床下の換気方法。

この3つの視点を知らずにメーカーを決めてしまうと、後々の維持費や安心感に差が出てきます。

この記事では、私が実際に複数のハウスメーカーを比較検討した中で調べた、各社の防蟻対策の違いをお伝えします。

読み終える頃には、あなたなりの「防蟻性チェックの軸」が持てるようになっているはずです。

それでは、参りましょう!

防蟻性、実は見落とし勢多数説

ハウスメーカーを回っていると、耐震性や耐火性、断熱性の話は、営業さんも力を入れて説明してくれます。

私たち施主側も、地震や火事は怖いので、自然と質問が多くなる項目です。

一方で、防蟻性はどうでしょうか。

正直、私も自分から聞いた記憶はほとんどありません。

営業さんの説明を聞いて、初めて「そういえば」と気づいたレベルです。

でも、防蟻性は長期メンテナンス計画にしっかり組み込まれている項目です。

つまり、住み始めてからも定期的にお金と時間がかかってくる部分なのです。

耐震・耐火・断熱は見るのに、なぜ防蟻性は見落とされるのか

理由はシンプルで、シロアリ被害は目に見えない場所で進行するからだと思います。

床下や基礎の内部は、普段の生活で目にする場所ではありません。

だからこそ、契約前の打ち合わせでも後回しにされがちなのです。

ただ、シロアリは土台や柱といった構造材を食害するため、進行すると住まいの強度に直結します。

過去の震災でも、シロアリ被害を受けていた建物の倒壊が多く報告されているというデータもあります。

「見えないから後回し」は、実は1番危ない考え方なのかもしれません。

防蟻性の差はどこで生まれる?3つの着眼点

各社の資料を読み比べてみると、防蟻性の差は主に3つのポイントに集約されることが分かりました。

基礎の打ち方の違い

シロアリは、基礎にあるわずか1mm程度の隙間からでも侵入できると言われています。

住友不動産では、床下の地面全面に防湿フィルムを敷いた上にコンクリートを打設し、基礎と土台の間には基礎パッキンを採用しています。

基礎そのものに換気口の開口部を設けないため、断面欠損による基礎強度の低下も抑えられるとのことでした。

一方、従来型の基礎換気口は4m以下の間隔で開口部を設ける工法のため、通気ムラが出やすいという弱点もあるようです。

基礎の打ち方ひとつで、湿気のこもりやすさが変わってくるのは、正直驚きでした。

木材への薬剤と塗布方法の違い

薬剤の使い方も、メーカーごとに考え方が分かれるところです。

三交ホームは、土壌にマイクロカプセル剤を使い、時間差で長期間効果を発揮させる土壌処理を採用しています。

加えて、土台や柱には公共施設の遊具にも使われるレベルの安全性が確認された薬剤で、防腐・防蟻処理を行っているそうです。

住友不動産は、床下の土壌全面への薬剤散布に加え、土台の木材には薬剤を浸透させやすい加圧注入で処理し、地上1.5mの高さまで木部の防腐・防蟻処理を行っています。

使用薬剤はヒ素やクロムを含まないもの、非有機リン系のものと、環境や人体への配慮もされている点が印象的でした。

サーラは、薬剤による処理に加えて、薬剤を使わない「ターミメッシュシステム」という選択肢を用意しているのが特徴的でした。

シロアリが通れないほど目の細かいステンレスメッシュを、家屋と地中の隙間に配置する方法で、薬剤の効果が切れる心配がない点がメリットのようです。

「薬剤で守るか、物理的に遮断するか」という発想の違いは、比較していて1番おもしろいポイントでした。

基礎部分の換気方法の違い

シロアリが好む環境は「暗闇」「湿気」「食料」の3つと言われています。

このうち湿気をコントロールできれば、発生自体を抑えられるという考え方です。

三交ホームは計画的な床下換気で空気を循環させ、湿気の少ない状態を保つ環境づくりを重視していました。

住友不動産の基礎パッキン工法も、従来の換気口に比べて1.5〜2倍の換気量を確保できるとのことで、方向性としては近いものを感じます。

薬剤の強さだけでなく、そもそもシロアリが住みにくい環境を作るという発想も、合わせて確認しておきたいポイントです。

鉄筋コンクリートだから安心、は思い込み?

「コンクリートならシロアリの心配はないでしょ」

私も最初はそう思っていました。

ヘーベルハウスが採用しているALC(軽量気泡コンクリート)は、完全無機質な素材のため、シロアリの食害そのものを受けにくいという特徴があります。

木材のように餌にならないので、構造体そのものの防蟻性という意味では、たしかに強みがあります。

ただし、建物全体が無機質な部材だけでできているわけではない、という点は忘れてはいけません。

内装の下地材や造作部分など、木材が使われる箇所は構造体以外にも存在します。

つまり、鉄筋コンクリートやALCだからといって、防蟻性の確認を完全にスキップしていいわけではない、というのが私の見解です。

構造への強さと、建物全体としての防蟻対策は、分けて考えるようにしましょう。

各社の防蟻策を比較(サーラ/三交/住友/ヘーベル)

ここからは、初期投資・保証期間・メンテナンスという3つの軸で、もう少し掘り下げていきます。

初期投資でどこまでかけているか

薬剤処理のみで済ませるメーカーもあれば、ステンレスメッシュのような物理的な対策を標準またはオプションで用意しているメーカーもあります。

当然、後者のほうが初期費用はかかりやすい傾向にあります。

ここで大切なのは、初期投資の金額そのものより、「その投資が何年分の安心を買っているのか」という視点です。

保証期間の長さ

サーラのターミメッシュシステムは、施工後10年間のシロアリ被害を保証する仕組みでした。

具体的には、5年おきに3万円程度のメンテナンス費用が掛かり、最大50年間の延長が可能だと担当営業の方にに確認できました。

ただし、10年経過後3カ月以内に有料の点検契約を結ばないと、保証が継続されないという条件もありましたので、期限管理は必須です。

三交ホームや住友不動産については、公式サイト上で防蟻に関する保証年数の具体的な明記は見当たりませんでしたが、営業の方が説明してくれました。

三交ホームは、初期保証10年絵間でプラス10年間の延長保証が可能とのこと。

5年おきに8〜13万円程度の更新費用を要するようです。

住友不動産も同様に初期保証10年間で延長保証10年ですが、費用としては19万円かかるそうです。

つまり、三交ホームも住友不動産も延長費用にそれほど差はないことがわかりました。

このあたりは、タイミングによっても異なりますので、各社の担当者に直接確認するのが確実だと思います。

メンテナンス頻度と価格

薬剤処理タイプの多くは、5年〜10年ごとの再処理が前提になっています。

これは、薬剤の効果が永久には続かないためです。

再処理のたびに費用が発生する点は、住んでからの家計にも関わってくるので、契約前にしっかり確認しておきたいところです。

判断基準は比較表でまとめる

ここまでの内容を、比較表で整理しておきます。

メーカー主なアプローチ特徴
サーラ薬剤処理+ターミメッシュシステム薬剤に頼らないメッシュ遮断という選択肢あり
三交ホームマイクロカプセル剤+計画的な床下換気薬剤と環境づくりの両立を重視
住友不動産加圧注入処理+基礎パッキン工法基礎強度を落とさない換気設計
ヘーベルハウスALC(無機質素材)による構造そのものの耐性木部以外の食害リスクをそもそも減らす発想

こうして並べてみると、どの会社も「なんとなく防蟻処理をしている」わけではなく、それぞれ独自の考え方に基づいて対策を打っていることが分かります。

まとめ|防蟻性も、手を抜かず確認すべき人生の買い物

防蟻性を比較する上で見たほうがよい項目は、初期投資、保証期間、メンテナンスの頻度と価格です。

この3点を比較表などで総合的に判断していくことが、長く安心して暮らすための近道だと思います。

人生で1番大きな買い物のひとつだからこそ、見えない部分にも手を抜かず、確認してみてくださいね。

私の小窓から見える景色が、あなたの家づくりの参考になれば幸いです。

それでは、別の記事でお会いしましょう! サボッ